WindowsでTeXの開発環境をセットアップする時のメモ。特に、コンソールをCygwinとして使っている人にとってはディレクトリなどを読み替えなくてもできると思います。
Windows2000を想定しています。
この文書では以下の環境を想定して記述しています。
以下のファイルをダウンロード
東京大学大学院数理科学研究科大島研究室
dvipdfm-w32.tar.gz dvipsk-w32.tar.gz jtex-1.9.1-w32.tar.gz latex.tar.gz ltxpkgs.tar.gz makeindex-w32.tar.gz manual.tar.gz mftools.tar.gz oldformat.tar.gz oldinputs.tar.gz pdftex-w32.tar.gz platex.tar.gz ptex-3.1.2-w32.tar.gz t1fonts.tar.gz texinst752.zip timesnew.tar.gz txpx-pazofonts.tar.gz vf-a2bk.tar.gz web2c-7.5.2-lib.tar.gz web2c-7.5.2-w32.tar.gz
そして、texinst752.zipを解凍してc:\cygwin\usr\local(インストールするトップディレクトリ)にコピー
一応コマンドプロンプトで実行
> texinst752 c:\cygwin\home\matsu\archive
環境変数に値を追加(Emeditor v3の場合)
*%dには行番号、%sにはファイル名が入る
GhostscriptはTXフォントなどのType 1形式のフォントをdvioutで使う場合や,EPS形式の図を含むファイルをdvioutで表示・印刷する際に必要になる。
から、ダウンロードしてgs800w32.exeを実行。
インストールディレクトリは、適当にどうぞ。デフォルトはc:\gsここでは、何となくCygwin配下にする。
c:\cygwin\usr\local\gs
次にgsv44w32.exeを実行。適当にインストール。
gs800-j-wapi.zipを解凍して、Ghostscript Ver.8.00がインストールされた
c:\cygwin\usr\local\gs
に丸ごとコピー。
Windowsの環境変数PATHに以下を追加。
c:\cygwin\usr\local\gs\gs8.00\bin c:\cygwin\usr\local\gs\gs8.00\lib
以下の環境変数を設定します。GS_LIBのディレクトリ(フォルダ)の区切りは「\」でも良いですが「/」の方を推奨します。
C:/cygwin/usr/local/gs/gs8.00/lib C:/cygwin/usr/local/gs/gs8.00/kanji C:/cygwin/usr/local/gs/fonts
そして、GSViewを立ち上げてインストールしたディレクトリのexampleの中のファイルとかを開いてみて、ちゃんと表示されればOK。
WindowsでDVIファイルをみるためのアプリケーション
ftp://ftp.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/dviout/tex315w.exe
をダウンロードする。
インストールするディレクトリを聞かれるので、Cygwinからdvioutを起動できるようにCygiwnのルートディレクトリ以下にインストールする。
c:\cygwin\usr\local\dviout
そして、適当にYesを押していく。
途中で「Register the location of Font files」というダイアログが出てくるので「Guess」を押し、その後出てくるダイアログは「No」と答える。
見事適当なディレクトリを指定してくれるので、TEXROOTを以下のように書き換える。
c:\cygwin\usr\local\share\texmf\fonts
次に、「Register Programs」というダイアログが出てくる。必要に応じてチェックボックスをいじる。1つ目のテキストボックスには、自動サーチでもよいが、Cygwinなら以下を入力しても同じ。
`C:\cygwin\usr\local\bin\mktexpk.exe --dpi ^d --bdpi ^D --mag ^M ^s
Ghostscriptがインストールされていれば、下のテキストボックスにも適宜入れる。
C:\cygwin\usr\local\gs\gs8.00\bin\gswin32c.exe^-IC:\cygwin\usr\local\gs\fonts;C:\cygwin\usr\local\gs\gs8.00\lib;C:\cygwin\usr\local\gs\gs8.00\kanji
Cygwinでは、xdviでdvioutが立ち上がるようにリンクを作成しておくと便利。
$ ln -s /usr/local/dviout/dviout.exe /usr/local/bin/xdvi
そして、Finish
\documentclass[12pt]{jarticle} \西暦 \title{\TeX{}入門} \author{Yuki Matsukura% \thanks{\texttt{[email protected]}}} \date{\today} \begin{document} \maketitle \section{\TeX{}とは何か} \TeX{}\footnote{テックまたはテフと読みます。}とは 世界中で広く使われている組版ソフトです。 \end{document}
上のtexファイルの名前をsample.texとし、実行
$ platex sample.tex $ xdvi sample.tex & $ dvips sample.dvi -o sample.ps