キャンパスネットワークシステムガイド(CNSガイド)は慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)内のネットワーク説明書としてSFC内の生協で販売されています。CNSガイドはLaTeXで記述されており、LaTeXの原稿が完成した後にWebへコンバートします。
Web構築までの流れ
今年度の完成したWeb http://www.sfc.keio.ac.jp/cns-guide/2003/
この文書はCNSガイドのLaTeXの原稿からWebへのコンバート方法を示し、その際に私用したデータへのアンカーを示します。
※配布用にプログラムなどを整備していないないので、私用するOSによっては動かない可能性があります。
配布しているプログラムなどは以下の環境で動作していました。
項目 | 値 |
---|---|
OS | SunOS 5.6 |
Hardware | UltraEnterprise420R (UltraSPARC-II 450MHz×4,4096MB RAM) |
$ platex --version | pTeX (Web2C 7.2) p2.1.8 (JIS), based on TeX 3.14159 |
Web開発環境を展開する。
% tar zxvf 20030415_cns_web_all_program.tar.gz
各ディレクトリの説明
ディレクトリ名 | 説明 |
---|---|
archive/ | latex2htmlのソース コンパイル一時ファイル |
arrange/ | latex2htmlで出力されたHTMLファイルを部ごと、章ごとのディレクトリに配置した結果 |
back/ | 2002年のbin/の中身 |
bin/ | 独自スクリプト |
l2h/ | latex2htmlのインストールトップディレクトリ |
l2h_result/ | latex2htmlで出力されたHTMLファイル |
lib/ | ライブラリとして使うファイル 2001年以前のテンプレート |
material/ | Webで使用する画像(LaTeXで読み込んでいるEPSファイルと同名+.png) |
netpbm/ | 自分でインストールするlatex2htmlのライブラリ |
textonly/ | LaTeXのソース |
tmp/ | 作業途中で生成される途中ファイル |
web/ |
展開したディレクトリに入り、環境変数を設定
用意されている環境設定用ファイルはC系シェル用
% cd web
% source csh_env
プログラムを実行する順番と動作内容
Webを生成するにはいくつかのコマンドを実行する必要がある。それらのコマンドは引数などが違うため、毎回引数を指定するのは煩雑なので、コマンドを実行する単位をいくつかに分けてある。
bin/guideスクリプトを実行すると以下のような出力がでて、どの段階のプログラムを実行するかという問い合わせが出てくる。
% guide
$ guide
-- prepareing directory ------------------------------------
No error Done.
------------------------------------------------------------
[1]. make all_1.tex file.
[2]. replace from all_1.tex to all_2.tex.
[3]. compile all_2.tex by platex.
[4]. execute latex2html.
[5]. move to folders.
[6]. apply design.
Please input the process number you would like to. ex) 1245 :
段階名 | 説明 |
---|---|
[1]. make all_1.tex file. | 分割されたtexファイルを1つに統合する。 |
[2]. replace from all_1.tex to all_2.tex. | また、texファイル内の文字列置き換えをする |
[3]. compile all_2.tex by platex. | platexによりtexファイルをコンパイルする。 |
[4]. execute latex2html. | latex2htmlの実行 |
[5]. move to folders. | latex2htmlによって出力されたHTMLファイルをディレクトリに配置 |
[6]. apply design. | デザインテンプレートより、デザインを適用し、書き出す |